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2015.08.13 Thursday

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    「文様の意味」を知ることの意味

    2015.06.05 Friday

    先日、ベトナムの花モン族の取材をおこなったという番組製作会社の方から、
    「民族衣装の模様の持つ意味を紹介したいが、下見した結果、模様の意味が、
    詳しく伝承されていないことを知りました。(以下省略)」というメールが届きました。

    以前も、ベトナムの黒モン族の襟の文様についての問い合わせを受けたことがありましたが、
    どこの国でも、程度の差はあれど、同じような現状があるのだなということを感じます。

    *以下、写真はベトナムの花モン族の村の市場で撮影させていただいたものです。

    私自身、刺繍や織りの文様について、非常に興味があり、それぞれの民族の村へおじゃまするときはいつも、
    文様の名前や意味などを教えてもらっています。

    しかしながら、私が主に活動しているタイ北部の村々では、今現在では、その文様の意味までを知っている人は、
    本当に少なくなってきています。

     
    ベトナムの花モン族


    オンラインショップ内のそれぞれの民族紹介のページにも書いていますが、現在の作り手さんの多くは、
    今では、その文様が「きれいだから」、「昔から刺している文様だから」ということで、
    その模様を刺繍していることが多いのです。

    村の中で、高齢のおばさま方の中には、文様の意味を知っている人がいることがありますが、
    それでも、それはもうすでに、はっきりしないことも多いです。

    今現在も、そうしたことを調べているところですが、最近は、その文様の意味を知りたいと思ったり、
    その意味が大事だと感じたり、きちんと継承されていくべきなのではないかと考えたりするのは、
    部外者であるからのことなのではないかと思うことがあります。

     
    ベトナムの花モン族


    学術的には、その文様の意味などを知ることは意味のあることだと思いますし、
    それがきちんとした形で残されていく必要もあると思っています。

    しかしながら、その作り手さんたちにとって大事なことは、
    それが、学術的に意味のあることなのかどうかということではなく、
    自分たちが好きなものであること、よりきれいなものであること、
    家族が喜んでくれるものであることの方が大切なことなのです。

    それぞれの長い民族の歴史の中で、モン族やミェン族など他民族同士の間でも、
    お互いの文様や色合いを、それぞれの好みで融合させてきています。

    モン族の人たちが、ミェン族の人の文様を取り入れて帯にしていたり、ミェン族の人たちが、
    モン族の人たちの文様の一部を使い、新たな文様を作っていたり…。

    それは、きれいだと思ったり、好きだなぁと思ったりしたからであり、
    それが、どんな意味であるかということは、それほど重要なことではないのです。

    長い時間の中、そうして作り上げらてきたものが、今に使われているものになっているのではないかと思うのです。

     
    ベトナムの花モン族


    ベトナムの花モン族の村へは、私も訪れたことがあり、タイのように経済発展とともに、
    消えていった生活の中の民族衣装が、ベトナムのモンの村には、まだまだ残っていることは、
    私にとっても、とても興味深いことで、タイとの違いは何なのだろうかと、考えることがよくあります。

    それでも、これから先の時間の中で、ベトナムのモンの村にも、タイで今起こってきているようなことが、
    必ずおとずれる日がくると思うのです。

    そうした時に、少しでも、その担い手の方たちが、自らの民族に誇りを持ち、
    次の世代へ継承していきたいと思えること、それが、文様の意味を、
    後世に残していくことにつながっていくと思っています。

    そうしたことのお手伝いが、少しでもできたらと思い、今の活動を続けています。

    こうした番組制作にかかわる方たちには、それぞれの民族の方たちが、
    自らに誇りを持っていけるような、そんな素敵な番組を作っていってほしいなと思っています。

    織り人




     
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      それぞれの民族のアイデンティティーをあらわす「中国少数民族衣裳展」

      2014.02.25 Tuesday

      先日、「暮らす・装う・彩る 中国少数民族衣裳展」を見にいきました。

      今月8日まで、京橋のアートスペース繭さんで開催されていたのですが、
      行きそびれており、開催ハガキの裏面を見ると、中国友好会館美術館では、
      26日までやっているようだったので、急ぎ行ってみました。

      中国少数民族衣裳展

      入り口を入ると、まずミャオ族(タイではモン族)の民族衣裳が飾られていました。
      藍に染めた上着の布は、染めたあとに、卵の卵白や牛の血などを塗って、ピカピカにしています。

      これは、ベトナムの黒モン族の人たちも同じで、光沢のある藍布を好み、
      藍に染めた布の表面をこすって光沢を出すこともあります。

      他にも、ヤオ族(タイではミェン族)やチワン族、イ族、トン族、リー族などの民族衣裳が、
      民族ごとの紹介パネルとともに展示されていました。

      中国少数民族衣裳展

      これらは、さまざまな国の美しい布に魅せられたアートスペース繭を運営されている梅田美知子氏が、
      中国の貴州省や雲南省、湖南省、広西チワン族自治区などから集めたコレクションです。

      中国少数民族衣裳展

      ”老人から子どもまで同じ衣裳を纏う…われわれ現代人のファッションとはまったく意味が違って、
      民族衣裳はその民族、また地域のアイデンティティーそのもの。

      17年前に、中国雲南省、貴州省の民族衣裳を初めて見て、その緻密な手しごと、配色の妙、愛らしい形は、
      権力のためなどではなく、無理強いされたものでもなく、自分たちの日々の喜びのために…(中略)、
      だからこそ、どんなに凝った仕事もあたたかくほっとさせてくれるのでしょう”と。

      中国少数民族衣裳展

      チワン族の刺繍の衣裳(上写真の真ん中手前2着)は、アイヌの文様のようで、
      下の写真の手前は、イ族の重厚な刺繍の上着で、東北のこぎんや南部菱刺しのようです。

      こうした中国少数民族文化の中に、日本の伝統技術の共通点のようなものを、
      たくさん見ることができます。

      中国少数民族衣裳展

      どれもこれも、それぞれの民族の特徴、世界観があらわれているものばかりで、
      その緻密な手しごとに、ただただ感心するばかり…。

      長い時間を経て変色し、色あせていく風合いも、新品では醸し出せないもので、
      時の流れを感じさせながらも、今でも現役のような存在感があります。

      中国少数民族衣裳展

      下の写真もミャオ族の民族衣裳ですが、藍色の地の生地は、織ったものではなく、
      「板繭」をつかっています。

      通常、蚕が作った楕円形の繭から糸を取り出しますが、「板繭」は、たくさんの蚕を
      板の上に這わて板状の繭を作らせる方法で出来上がった繭のことで、その「板繭」の生地を、
      そのまま衣裳に仕立てたものなのだそう。

      中国少数民族衣裳展

      このミャオ族の藍染めのプリーツの巻きスカート(下写真)は、
      タイの青モン族の人たちのものと、とてもよく似ています。

      タイのモン族の人たちの起源は、中国南部だといわれていますが、長い時間を経て、
      また、異なる場所、環境にいてもなお、まったく同じ技術が継承され続けていくというのは、
      それが、民族の文化というものなのでしょうか。

      中国少数民族衣裳展

      カレン族のように、植物の種を民族衣裳に縫い付けて文様にしたり、実際の植物をつかったり、
      モチーフにしたりする民族は多いですが、このミャオ族の衣裳(下写真)には、
      細かな錫(すず)の粒が、縫い付けられています。

           中国少数民族衣裳展

      民族衣裳の刺繍や織りは、商品化された新品のものとはまったく異なります。

      こうした民族衣裳や古布が素敵なのは、売るために作ったものではなく、
      着る(使う)人を思い浮かべながら、刺繍や織りをしたものだからです。

      他にはない、ただ一つのものを作るために、よりよいものを作るために、
      長い時間をかけ作り上げられたものだからです。

      中国少数民族衣裳展

      最近のタイでつくられている商品の中には、モン族のプリーツスカートなどの
      古布で作られたバッグやポーチなどをよく見かけます。
      時には、ゾウさんのぬいぐるみになっているものもあります…。

      そうした実際に着られていた民族衣裳がつかわれた商品を見ると、いつも違和感を感じ、
      なんだかちょっとかわいそうな感じがしてしまうのです。

      それは、その刺繍は、ゾウさんになるためではなく、プリーツスカートになるために、
      丹念に刺された刺繍だからだと思うのです。

      着物や帯などをつかったリメイク商品と同じと考えれば、同じなのかもしれないのですが…、
      どうしても違和感を感じてしまうのです。

      中国少数民族衣裳展

      私も個人的には、古布が好きで、こうした展示は見ているだけでわくわくしますが、
      『織り人』としては、今後も、古布をつかった商品は作らないかなぁ…と思っています。

      展示されている民族衣裳は、どれもほしいくらい素敵なのですが、たぶん、
      このガラスケースの中に入ってるようなものをつくりたいのではないのだと思います。

      ”つくる人(生産者)”たちが、自分や家族のためにつくったものではなく、
      お客さまのために、使ってくださるお客さまのことを想いながら作られたものを、
      みなさまにお届けしていきたいのだと思います。

      織り人


      *「” ”」内は、案内はがきより引用。

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        ミャンマー(ビルマ)のおしゃれ”タナカ”

        2014.02.23 Sunday

        先日、エチオピアの民族のボディペインティングの本をご紹介しましたが、
        ミャンマー(ビルマ)でも、体全体ではなく、色合いもカラフルなものではないのですが、
        顔に白いものを塗っています。

        ミャンマー(ビルマ)のタナカ

        これは”タナカ”と呼ばれるもので、ミャンマー(ビルマ)に自生する”タナカ”という木
        (樹皮を含む)を擦って粉にして、水と混ぜてペースト状にしたものです。

        その、白っぽい、クリーム色っぽい”タナカ”を、顔だけでなく、腕や首などにも塗ったりします。

        ミャンマー(ビルマ)のタナカ

        これは、日焼け止めや保湿、皮膚あれを防ぐ、虫よけ、などさまざまな効果があると
        いわれており、女性や子どもたちが塗っていることが多いです。

        子どもたちの中には、お母さんに顔全体に、たっぷりと塗られている子もいます。

        タナカを塗るミャンマー(ビルマ)の子どもたち

        でも、日焼け止めなどの効果以上に、頬に塗ったり、額に塗ったり…、女性の場合の
        ”タナカ”の塗り方にはいろいろあり、お化粧のような、おしゃれの一部でもあります。

        タナカを塗るミャンマー(ビルマ)の子どもたち

        子どもたちは、ほっぺにまん丸く塗っていたり、額から鼻にかけて塗っていたり…、
        ちょっとおかしな塗り方をしている子もいたり…、かわいらしいですね。

        きっと、その家の塗り方や、流行りの塗り方などがあるのでしょう。

        タナカを塗るミャンマー(ビルマ)の子どもたち

        通常は、市場で”タナカ”の木片が売られていて、それを買ってきて、
        チャウピンと呼ばれる専用の石皿で擦って、好みの”タナカ”を作るそうですが、
        最近では、毎朝”タナカ”を擦る時間がない!という人たちのために、
        水で溶かすだけの固形の”タナカ”も売られているようです。

        タナカを塗るミャンマー(ビルマ)の子どもたち

        以前、ガーナのシェアの実でつくったシェアバターをご紹介しましたが、
        このシェアバターも、その効用から、現在では、シェアバターの成分の入った
        リップクリームや化粧品が、日本でも販売されるようになってきています。

        ミャンマー(ビルマ)の”タナカ”も、石けんや化粧品として注目されており、
        すでに商品化しているものもあるようです。

        タナカを塗るミャンマー(ビルマ)の子どもたち

        ”タナカ”も”シェアバター”もそうですが、どちらも”自生”している木(実)をつかっています。
        そうした効用の高い樹木というのは、それぞれのコミュニティの中で、重要な位置づけにあります。

        効用が評価され、大規模に商品化していく際、原材料を一定量、定期的に確保していかなくては
        ならないわけですが、商業化することによって、その村の人たちのコミュニティが混乱しないような
        方法をしっかりと考えて進めていかなくてはならず、その点が、一番むずかしいところかと思います。

        それぞれの企業などが、”自生”するものをどのように商品化しているのか、どのように取り組んでいるのか、
        非常に興味深いところです。

        織り人

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          日本でタイを感じられる「上野動物園」

          2014.02.16 Sunday

          日本でタイを感じられるところの一つは、上野動物園です。

          もちろん、ゾウもそうですが、2007年の日タイ修好120周年の際に、
          タイ政府からタイの「サーラ―(タイ式あずまや)」が贈られたのです。

          上野動物園には、タイからアーティットとウタイという2頭のゾウがいますが、
          そのアジアゾウ舎の近くに建てられています。

          「サーラー」は、通常は休憩所に使われるものですが、上野動物園の「サーラー」は、
          休憩所としてではなく観賞用のようです。

          この寒い日本の冬を、タイから来たゾウたちはどうやって過ごしているのだろうか…と、
          心配になりますが、2004年に新しくゾウ舎が改修された時に、床暖房と遠赤外線暖房器が完備され、
          快適に過ごしているのだそうです。

          そして、はじめは、タイ語しかわからなかったため、飼育係の人たちがタイ語を勉強して、
          2頭と接していたそうですが、頭のよいゾウは、今では日本語がちゃんとわかるんだそうです。

          上野動物園とゾウ使い

          ゾウ舎の前には、”人間とゾウのかかわりあい”という解説がされています。

          昔は、ゾウを戦争につかい、労働力(使役)としてつかい、行事につかい、
          そして今では、観光用につかわれています。

          この解説板の写真に写っているのは、カレン族の人たちです。
          (カレン族の民族衣装を着ているので…)

          タイのカレン族の人たちは、象使いの名手で、かつては野生のゾウを捕獲し、
          調教して、木材の運搬などの使役用として利用してきましたが、現在では、
          外国人観光客をゾウの背中に乗せてトレッキングするツアーなどで、
          生計をたてているカレン族の村も多くなってきています。

          上野動物園とゾウ使い

          千葉にある「市原ぞうの国」のゾウと調教師さんたちはタイからきています。

          実話をもとに映画化された「星になった少年」(原作『ちび象ランディと星になった少年』
          坂本小百合著)のモデル、坂本哲夢さんは、原作の著者で、この園の園長さんの息子さんですが、
          中学生のときに、単身タイに渡り、タイ北部の象訓練センターで訓練を受け、
          日本人初の象使いとなりました。

          その時に訓練してくれたのがカレン族出身の人だったそうです。

          上野動物園とゾウ使い

          ゾウが大好きな日本人にとって、昔からタイやカレン族の文化と、
          身近に接してきたのだなぁと思います。

          案外、他にも、これまで知らなかった意外な場所に、タイやそれぞれの民族文化を、
          感じられるところがあるのかもしれません。
          そういうものを、いろいろ見つけてみたいです。

          織り人


          【参考】市原ぞうの国ホームページ
              上野動物園公式サイト
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            日・ASEAN友好協会40周年記念「ドラムス&ヴォイセズ」にいってきました!

            2013.12.18 Wednesday

            券があるのでどうですか?と誘っていただき、「ドラムス&ヴォイセズ」という
            コンサートにいってきました。
            私が好きそうなものだと、真っ先にお声をかけてくださったということで、本当にありがとうございました!

            このコンサートは、日本とアセアン友好協力40周年を記念して、ベトナム、カンボジア、
            ミャンマー、タイ、ラオス、ブルネイ、日本の7ヵ国、12人の伝統音楽演奏家が集結し、
            10月からASEAN各国をまわり、最後が日本での公演だったそうです。

            日・ASEAN友好協力40周年記念「ドラムス&ヴォイセズ」


            タイトルの通り、各国の伝統楽器の”太鼓(ドラムス)”をメインとしたもので、
            タイ人の歌手の”歌(ヴォイセズ)”と、タイやベトナムの木琴、ラオスのケーン(笙:しょう)、
            日本の尺八などが加わった楽団でした。

            日・ASEAN友好協力40周年記念「ドラムス&ヴォイセズ」


            それぞれ異なる文化、伝統楽器。
            弾き方も異なれば、リズムもさまざまな中、楽団のメンバーたちは、何度かのワークショップを経て、
            お互いの魅力が最大限になるよう、メンバーみんなで話し合いながら、つくり上げていったといいます。

            日・ASEAN友好協力40周年記念「ドラムス&ヴォイセズ」


            それぞれ見た目も、音も異なる”太鼓”ですが、それが合わさり、1つの太鼓のリズムをつくり上げる。

            異なる民族文化がお互いを理解し合うことの大切さ、楽しさ。
            そして、それぞれ違うようで、実はみんな同じなんだというメッセージが
            伝わってくるようなコンサートでした。

            1日だけの公演なのはもったいない、魅力的なコンサートでした。

            配られたパンフレットには、イラスト入りでそれぞれの楽器の説明があり、
            はじめて聞く名前の楽器がたくさんでした。

            日・ASEAN友好協力40周年記念「ドラムス&ヴォイセズ」


            Facebookをお使いの方はドラムス&ヴォイセズ (Drums & Voices)のページから、
            演奏の様子を動画でご覧いただけます。

            他にも、それぞれの楽器の写真や、演奏家のみなさんの様子もご覧いただけます。
            ドラムス&ヴォイセズ (Drums & Voices)のFacebookページでは→こちら

            織り人


            アジアのフェアトレード雑貨OnlineShop『織り人(Orijin)』


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              フィンランド伝統の装飾オブジェ「ヒンメリ」と日本の麦わら文化

              2013.12.12 Thursday

              麦わらでつくった「ヒンメリ」というものをご存知ですか?

              初めて聞くという方も多いかもしれませんが、北欧の雑貨屋さんなどでご覧になったことのある方や、
              きっと日本人の中では、お好きな方も多いのではないかなぁと思います。

              「ヒンメリ」とは、フィンランドの伝統装飾オブジェで、12世紀から伝わる長い歴史があり、
              フィンランドでは今でも、家やお店のディスプレイなどで、よく見かけるそうです。

              語源は、『Himmel』というスウェーデン語で”天”を意味する言葉で、
              太陽神の誕生祭や収穫祭、冬至のお祭りの飾り物として用いられてきたものだそうです。

              私は以前、『織り人』商品をお届けにうかがった十条の「ダイニング街なか」さんで、
              拝見したことがあったのです。

              ちょっとわかりづらいかもしれませんが、下の写真のテーブルの上の天井から
              吊り下げて飾られているのが「ヒンメリ」です。

              フィンランドの麦わらの装飾品ヒンメリ


              昨日の新聞に、ちょうどイラスト付きで載っていましたので、下のイラストを
              ご覧いただくと、どんなものかよくおわかりいただけるかなと思います。

              麦わらに紐を通してつくる正八面体が基本で、それをいくつも、いろいろと組み合わせ、
              発展させていくことによって、独創的な「ヒンメリ」ができあがるのです。

              街なかさんに飾ってある「ヒンメリ」は、いつも『織り人』を応援してくださっている、
              その方ご自身が作っていらっしゃるものということなのですが、ライトがあたりながら、
              ゆらゆらと揺れる「ヒンメリ」は、とてもすてきで、お店の雰囲気にぴったりと溶け込んでいました。

              フィンランドの麦わらの装飾品ヒンメリ


              現在、千葉県のDIC川村記念美術館のギャラリーで、造形作家のおおくぼともこさんという方の展示会
              ふゆのひかり『ヒンメリ』と贈りもの」が開催されています。

              おおくぼともこさんは、”フィンランド人が有する伝統と、しめ縄やわらを用いる文化を持った
              日本との関係性”を強く感じていらっしゃるようです。
              おおくぼさんのホームページでは、独創的で、魅力的な「ヒンメリ」の写真をご覧いただけます。

              ご興味を持った方、「ヒンメリ」を作ってみたい!という方には、「ヒンメリキット」が、
              発売されているようですので、クリスマスや年末年始のお飾りとして、挑戦してみてはいかがでしょうか。

              織り人


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                「カレン族」と似ている「ワ族」の民族衣装について

                2013.11.24 Sunday

                昨日、カレン族の民族衣装と伝統的なカレンバッグをご紹介しましたが、
                そのカレン族の衣装とバッグに、とてもよく似たものを、以前訪れた大阪の
                国立民族学博物館で見かけました。

                ワ族の民族衣装


                これは(写真上/最前列中央)、「ワ族」という民族の衣装で、
                よく見ると、カレン族と、とてもよく似たデザインです。

                バッグも、衣装も、細長い布を縫い合わせるているだけの、
                とてもシンプルなデザインです。
                バッグには、カレン族と同様に植物の種を縫い付けて模様を
                つくったりしています。

                カレン族の植物の種をつかった衣装についてはこちら

                ワ族もカレン族も、このシンプルなデザインの中に、さまざまなおしゃれを
                取り入れており、私は、とても好きだなぁと思っています。

                ワ族の民族衣装


                「ワ族」について、あまりよく知らなかったのですが、中国雲南省西部や、
                ミャンマー(ビルマ)に多く居住している人たちのようです。

                カレン族と同じ、高床式住居に住み、ミャンマー(ビルマ)ではイギリス統治時代に、
                雑穀を栽培していた山岳地域で、強制的にアヘン栽培へ転化させられ、
                その後ミャンマー(ビルマ)軍事政権下でも、長くアヘン栽培に従事していた
                ということです。

                こうした民族衣装からみると、カレン族ととても近い民族であることがわかります。
                ミャンマー(ビルマ)には、130を超える民族がいるといわれていますが、
                私の大好きな生地を織るナガ族の人たちも、ミャンマー(ビルマ)に多く生活しています。

                まだまだ知らない民族がたくさんで、その民族ごとにそれぞれ異なる技法や文様が
                存在すると考えると、いつか出逢ってみたいと、わくわくします。

                織り人



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                  世界の”腰機”文化圏

                  2013.10.10 Thursday

                  以前、大阪の「国立民族学博物館(みんぱく)」に行った時に、
                  いくつかの腰機(こしばた)の展示を見かけました。

                  「みんぱく」の常設展は、東南アジアのエリアが狭めで、民族ごとの紹介や
                  染め織りに関する展示も少なく、少し物足りなく思っていたのですが、
                  昨年、「世界の織機と織物」という特別展をやっていたようです。

                  9月〜11月まで開催というのをみて、来週から大阪なので、
                  ちょうど見れると思って喜んで、よく見てみたら、2012年…、
                  ぜひ行ってみたかったですね…。

                  インドネシアの腰機


                  1996年には、「東・東南アジアにおける機織り文化の基層と展開」
                  というシンポジウムが開催され、その中で、世界の機織り文化は、

                  環太平洋を中心とした”腰機”文化圏
                  インド・アラブを中心とした”地機”文化圏
                  ヨーロッパを中心とした”錘り機”文化圏

                  の3つの文化圏にわけられています。

                  上の写真は、インドネシアのスマトラ島北部のバタク(バタック)族の腰機です。

                  フィリピンのミンダナオ島のティボリの女性たちの「ティナラク織」も、
                  腰機で織っていくティボリ伝統の織りです。

                  メキシコの腰機


                  他にも、メキシコの腰機も展示されていました(上写真)。
                  マヤ文化の中でも、最も一般的にもちいれらていたのは”腰機”でした。

                  ”腰機”文化圏は、アジア全域から中南米におよぶ太平洋を取り巻く
                  国や地域(環太平洋地域)に、広く分布しています。

                  マダガスカルの腰機


                  「みんぱく」を訪れた日は、マダガスカルの特別展が開催されていました(上写真)。

                  アフリカのインド洋に浮ぶマダガスカルは、環太平洋地域には属しませんが、
                  「ザフィマニリ」の人たちは、東南アジアと同じような腰機で布を織ります。
                  また、地面に打ちこまれた杭に、たて糸を張る”杭機”という西アジア地域に
                  多くみられる手織り機も、広くみられるといいます。

                  動物や植物だけでなく、こうした”織り”の文化も、アジアとのつながりを
                  見ることができるマダガスカルは、一度は行ってみたい国のひとつです。

                  織り人

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                    縄文人の服とカレンの服

                    2013.10.09 Wednesday

                    栗原市の山王ろまん館に、縄文時代の人たちの”編布(あんぎん)”で
                    つくられた当時の服の再現が、展示されていました。

                    織ってつくられた布ではなく、編んでつくった”あんぎん”布を
                    2枚繋ぎ合わせて、首の部分だけを開けたデザイン。

                    これは、カレン族の民族衣装と一緒ですね。
                    しかも、ほどこされている文様は、モン族のチェーン刺繍のものと
                    とてもよく似ています。

                    弥生時代の衣装


                    カレン族の人たちは、本当におしゃれです。

                    服のつくりはとってもシンプルなのですが、その色柄の配色や文様、
                    民族独自の、長い歴史の中で、変化しながらも今に残ってきたものは、
                    とても魅力的なものです。

                    カレン族の女性


                    新しい商品を考える時、実用的なものを…、凝ったデザインのものを…、
                    と思ってしまうものですが、カレン族の民族衣装や、伝統的なバッグを見ていると、
                    ”シンプル”な中に、本当の魅力があったりするのかなと、最近よく思うことがあります。

                    つくりはシンプルであっても、そのシンプルさの中でしか表現できないような、
                    そんな”ものづくり”ができたらいいなと思います。

                    織り人


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                      山道の必需品”脚絆”

                      2013.10.03 Thursday

                      山道を歩くのに、日本に限らず、山岳地に住む多くの人たちが
                      身につけていたものの一つに、「脚絆(きゃはん)」があります。

                      これは、「塩の道資料館」に展示されていたものです。
                      下の段の、細い紐の付いた布で、これを膝から下に巻いて使います。

                      「脚絆」は、ふくらはぎから足首までを保護するために使われていましたが、
                      それだけでなく、ぎゅっと締め付けることで、山道でも歩きやすくなるという
                      効果もあったようです。

                      脚絆


                      この脚絆は、モン族の人たちの間では、民族衣装の一部であり、
                      私も、おしゃれの一つだと思っていました。

                      現在では、タイ政府の低地への定住化政策などもあり、山をおり、
                      低地に居住しているモン族の人たちも多くなってきていますが、
                      民族衣装としての脚絆は、そのまま残されています。

                      タイ北部のモン族の村の女性の足元には、藍で染め上げた布の脚絆が見られます。

                      モン族の脚絆


                      ベトナムの黒モン族の人たちも、同様に藍染めの脚絆をつけています。

                      モン族の脚絆


                      青モン族や花モン族の人たちのように、スカートが民族衣装の場合も、
                      脚絆は必須で、主に藍染めの布に、刺繍のほどこされた紐が付いていて、
                      とてもおしゃれです。

                      モン族の脚絆


                      日本でもモン族の間でも、脚絆を身につけているのは、男性より女性であり、
                      元来の役割としては、脚の保護と歩きやすさのためでしたが、今もなお、
                      民族衣装として残っているのは、そうしたもともとの効用ではなく、
                      ”おしゃれ”という点が、一番大きいのかもしれません。

                      伝統文化の変化は、実は合理性や実用性とは遠いところにあるのかもしれません。

                      織り人



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