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2015.08.13 Thursday

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    モンの民族衣装の内側には・・・

    2015.05.21 Thursday

    モンの人たちの民族衣装の上着の後ろ側には、細かな刺繍の入った襟がついています。
    後ろ姿にも気を配り、前からは見えないところにも、おしゃれを欠かしません。

    そして、その内側にも…。
     
    モン民族衣装の内側


    これは、”おしゃれ”とは違うようです。

    悪いものが入ってこないように、病気や災いから守ってくれるように…と、
    魔よけの意味があるのだそうです。
     
    モン民族衣装の内側

    織り人




     
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      モンのすてきな民族衣装

      2015.05.20 Wednesday

      アップリケしている様子を撮影させていただく際に、日本のみなさまにご紹介する
      せっかくの機会ですので、民族衣装での撮影をお願いしたところ、
      お孫さんも一緒に、着替えてきてくれました。

      おかあさまは、モン族の中でも「モン・カーオ(白モン)」のご出身。
      「モン・キァオ(緑/青)」と呼ばれる「青モン」の人たちが、
      藍染めのプリーツスカートを民族衣装とするのとは異なり、
      「白モン」の人たちの民族衣装は、たっぷりとした黒いズボンと、
      そのズボンの前と後ろに、前掛け(エプロン)のようなものをつけるのが特徴です。

      写真では、スカートのように見えますが、黒いズボンに、黒い前掛けをしています。
      そして、上着は、日本の着物のような襟合わせなのも特徴的です。
       
      モンの民族衣装


      モンの民族衣装を撮影させていただく時はいつも、後ろ姿も撮らせていただいています。
      それは、モンの人たちのおしゃれな部分が一番あらわれているのが、後ろ姿だからです。

      「白モン」や「青モン」などいくつもの支族にわかれるモンの人たちの民族衣装は、
      ズボンであったり、スカートであったり、黒や白や藍色であったり…、それぞれに異なるのですが、
      共通しているのが、後ろについている襟です。

      その小さな襟の中に、細かな刺繍やアップリケがぎっしりと施されていたり、
      とても素敵で、おしゃれな襟なのです。

       
      モンの衣装 後姿


      撮影をしていたら、帽子を忘れてしまった…、と急いで取りに行ってくださり、
      ”ちゃんとしなさいね!”と、改めて撮影。

      黒い無地のシンプルな民族衣装とは対照的に、カラフルで豪華な帽子です。

       
      モンの民族衣装


      最後に、みんなそろって記念撮影。
      娘さんも、『織り人』の大切なパートナーです。

      これからもよろしくお願いいたします!


      モンの民族衣装


      織り人




       
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        黒モン族の藍染めバティックの負ぶい紐

        2014.07.15 Tuesday

        モン族の人たちは、自分たちの民族衣装だけでなく、
        赤ちゃんの負ぶい紐も、藍染めのバティック布で作ります。

          黒モン族の藍染めバティック

        ミツロウで模様を描いた布を、藍樽の中に入れ、藍色に染まったら、
        お湯につけ、ミツロウを溶かします。

        すると、ミツロウで描いた文様の部分は、藍の染料が入らず、
        白いまま残ります。

          黒モン族の藍染めバティック

        そうして染められた布の上に、赤い細い布を、
        細かく縫い付けていきます。

        モン族のバティック布の特徴は、藍染めした文様の上に、
        さらに、布を縫い付け、文様を飾っていくところです。

        本当におしゃれな負ぶい紐です。

        織り人
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          黒モン族の藍染めの樽

          2014.07.14 Monday

          ベトナム北部の黒モン族の村で、藍染めの用の染料の入った樽を
          見せてもらいました。

          溶かしたミツロウで文様を描いた布を、この藍樽の中に入れて染めていきます。

          黒モン族の藍染め

          どこの家にも、藍の樽があり、自分たちの民族衣装などを染めています。

          黒モン族の藍染め

          黒モン族の人たちは、黒に近い濃紺の衣装を身に着けています。
          何度も何度も、繰り返し染めることで、黒に近い色に染め上げていきます。

          黒モン族の藍染め

          染料の様子を見せてくださいました。

          黒モン族の女性の手の指の間は、みな、藍色に染まっています。
          働き者の証しと言われています。

          織り人
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            黒モン族の藍染めバティックの方法

            2014.07.13 Sunday

            先日、青モン族のろうけつ染め(バティック)布をご紹介しましたが、
            以前、ベトナム北部の黒モン族の村で、ろうけつ染めの様子を、
            見せていただいた時のこと。

            どんな風に文様を描いているのか、お聞きしたところ、その時はすでに、
            作業を終えたところだったのですが、様子を再現して見せてくださいました。

            黒モン族の藍染めバティック

            手に持っている小さな入れ物の中にミツロウ入れ、火であたため溶かします。
            そして、手作りのペンをその溶かしたロウにつけて、文様を描いていきます。

            黒モン族の藍染めバティック

            このペンは、何種類かあり、それぞれロウの落ちる隙間の幅により、
            描かれる線の太さが異なります。

            こうした道具は、すべて手作りして、自分たちの使いやすいように、
            改良されていきます。

            黒モン族の藍染めバティック

            織り人

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              モン族の藍染めバティックの麻布

              2014.07.11 Friday

              先日ご紹介したモン族の人たちの民族衣装のスカートができるまで、
              をまとめた「わたしのスカート」という本の中で作られていた、
              藍染めの手書きろうけつ染め(バティック)の布。

              タイの青モン族の人たちの民族衣装であるたくさんのプリーツの入った、
              青色のスカートに使われる生地です。

              そのスカートの色合いから、「青」モン族と呼ばれているのですが、この生地は、
              麻の繊維で織られた生地に、ロウで模様を手描きし、藍で染めたものです。

              黒モン族の藍染めバティック布

              手描きのバティック(ろうけつ染め)文様の入ったモン族の麻布は、
              本当にすてきで、私がモン族の手しごとを好きになったきっかけの一つです。

              こうした手描きの麻布は、だんだん手に入りにくくなり、その後、
              よく見かけるようになったのは、麻ではなく綿の布をつかったものでした。

              同じ手描きのバティック布でも、やはり麻布の方が味があり、使えば使うほど、
              麻布のいい感じの風合いになっていくのが好きです。

              黒モン族の藍染めバティック布

              少し前から、アジアン雑貨屋さんなどで、モン族のスカートで作られた
              バッグや洋服、靴などが販売されるようになってきています。

              以前は、自分や子どもたちのために丹精込めて作られたスカートが、
              切り刻まれて、他の製品に作り替えられているのを見ると、
              悲しい気持ちになりました…。

              でも、最近では、雑貨屋さんで売られている製品は、以前のような古布ではなく、
              そのために作られた生地を使っているようで、ちょっとほっとしています。

              でもそれは、モン族の人たちが、民族衣装のスカートを、自分たちの手で作る、
              ということが、本当に少なくなってきているということだと思うのです。
              それはそれで、ちょっと寂しいなぁと思ったりもします…。

              織り人
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                モン族の麻糸と麻布

                2014.07.07 Monday

                全体に撚りがかけられた麻糸は、まだ表皮など不純物が付いたままになっています。

                灰汁でよく煮て、その後に、土をかぶせておくことで、まわりの表皮が取れ、
                白く、やわらかく機織りが可能な糸になります(精練:せいれん)。

                黒モン族の麻

                精練前の糸は、緑っぽい茶色っぽい、見た目にも硬そうな糸ですが、
                精練され織られた麻布は、白く輝いた、光沢のある布に織り上がります。

                モン族の麻布

                この時期は、農作業に忙しい時期(農繁期)だったため、機織は分解され、
                家の軒先や台所などに立てかけられたままになっていました。

                モン族の織機

                この時は、残念ながら、機織りの様子は見ることができませんでしたが、
                きっと織りの時期には、村のあちこちで、機織りの心地よい音が、
                聞こえてくることでしょう。

                織り人
                0

                  黒モン族の麻糸づくり

                  2014.07.04 Friday

                  これは、ベトナム北部の黒モン族の村でのこと。

                  何度も何度も藍で染め上げた濃紺の民族衣装を身に着けていることから、
                  「黒」モン族と呼ばれています。

                  麻糸づくりの時期になると、子どもからおばあちゃんまで、
                  いつでもどこへでも、麻の繊維を手に巻き、出かけていきます。

                      黒モン族の麻

                  長い丈夫な糸をつくるための「撚り継ぎ」の作業は、とても時間がかかります。

                  写真の女の子二人は、村から町へ遊びに出かける途中、おしゃべりしながら、
                  それでも指を休めることなく、麻の糸を撚りながら歩いていました。

                  ▽黒モン族の糸作りと藍染めについては→こちら

                  黒モン族の麻

                  左手に撚り継ぐ両方の糸の端を互い違いに持ち、その2本を右手の指先の上で、
                  それぞれを同時に手前にころがし、撚りをかけていきます(Z撚り)。

                  次に、「Z撚り」した2本を重ね合わせ、左手は手前側に、右手は向こう側に、
                  指をすべらせ、2本一緒に撚りをかけます(S撚り)。

                  「Z撚り」と「S撚り」を繰り返していくことで、強く長い糸になっていきます。
                  撚り継ぐ前の繊維は、左手の甲に巻き、撚り継いだ糸は、左手の指に巻いていきます。

                  黒モン族の麻

                  村では、おばあちゃんも娘さんも、少しも手を休めることはありません。

                  黒モン族の麻糸

                  町では、おみやげ用の布を売りながら…、

                  黒モン族

                  市場では、野菜を売りながら…、少しの間も無駄にしません。

                  黒モン族の市場

                  織り人
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                    『織り人』で製作中のモン族のライフシーン刺繍

                    2014.06.17 Tuesday

                    実は、先日、美術館で見た「モン族のライフシーン刺繍(ストーリー・クロス)
                    と同じものを、『織り人』でも、タイ北部のモン族の村に製作を依頼中なのです。

                    先日のブログ記事の写真も、本日の写真も、その製作途中の状態を撮影したものです。

                    今年のタイ訪問の際に、いつもお世話になっているモン族の村の作り手さんが、
                    ”今、これを作っているのだけど、途中で止まってしまっている”と。
                    ”続きに取り掛かり、ぜひ仕上げたいけれども、買い手がいないのでは、
                    この先、長い時間をかけて作ることもできない…”ということでした。

                    それならば、『織り人』が買い取るので、ぜひ続きを!とお願いしたものの、
                    美術館で、これと同じ大きさのタペストリーを目にし、あれだけ広い美術館でも、
                    相当の存在感のある大きさに、少々たじろいでしまったのですが…(笑)。

                    当然、家には飾れませんので、どこかスペースをお借りして、いつか仕上がった
                    壮大なモン族のタペストリーを、モン族の歴史や製品とともに、ご紹介できたら
                    いいなと思っています。

                    モン族のライフシーン刺繍

                    この村の人たちは、難民キャンプでの生活を経験し、その中で、
                    このライフシーン刺繍の技術を身に着けてきたのです。
                    これによって、自分たちが難民キャンプでの生活を生き抜くことができた、
                    とても想い入れのあるものです。
                    そして、それを今も作りたい、と思っている…。

                    それは、モン族としての歴史、自らの民族の誇りのあらわれだと思うのです。
                    自分たちの歴史を知ってほしい、そして、これから先も、人に伝え、
                    残していきたい、そういう想いだと思うのです。

                    『織り人』としては、作り手の人たちが、本当に作りたいと思っているものを
                    作れる状態にすることが一番だと思っています。
                    それを手助けできるようなことがあれば…、と思っています。

                    上の写真のまだ刺繍がされていない青い生地には、下絵が書かれています。
                    この下絵をかける人も、今ではほとんどいなくなり、近くにはもう、
                    その人しかいないのだそうです。

                    製作には、相当の時間がかかります。
                    これも、今から先、1年以上の時間を必要としています。

                    それでも、ご関心をお持ちいただけます方は、ぜひ、
                    ご連絡をいただけましたら幸いです。

                    みなさまからのご注文により、作り手の方たちが”作りたい”と思うものを、
                    継続して、作ってもらうことができるようになります。

                    織り人
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                      モン族の”移動の歴史”がつまったライフシーン刺繍のタペストリー

                      2014.06.12 Thursday

                      先日見に行ってきた国立新美術館で開催された企画展の展示資料の中に、
                      タイのモン族の「ライフシーン刺繍(ストーリー・クロス)」がありました。

                      これは、その時の配布資料によると、2009年に収集されたもので、
                      比較的新しいものです。

                      この「ライフシーン刺繍」は、1975年から1993年の間に、ラオス国境のタイ国内に
                      つくられた難民キャンプの中で確立され、”モン族のライフシーン刺繍”として、
                      有名になっていきました。

                      当時、難民キャンプ内で支援活動をしていた欧米諸国のNGO団体が中心になり、
                      もともと文字を持たなかったモン族に対して、民族の歴史や文化、生活の様子
                      (ライフシーン)を、モン族が得意とする刺繍であらわした製品を、
                      難民キャンプ内で、販売することを始めました。
                      それにより、働くことができない難民キャンプ内での限られた現金収入を得る
                      手段の一つとなっていきました。

                      タイのモン族の歴史は、”移動の歴史”です。

                      中国南部から徐々に南下し、ラオスへたどり着いた一部のモン族の人たちは、
                      インドシナ戦争によるラオス内戦に巻き込まれ、難民としてタイへたどり着いたのです。

                      そして、さらに、タイの難民キャンプから、第三国定住国として欧米諸国へ
                      飛行機に乗って”移動”していかざるを得なかったのです。

                      ”モン族のライフシーン刺繍”には、こうした、歴史に翻弄されたモン族の
                      ”移動の歴史”が描かれているのです。

                      モン族のライフシーン刺繍

                      先日の国立新美術館での展示では、”イメージ”をテーマにしていることから、
                      それぞれの展示について、”文字”による解説がまったくありませんでした。

                      以前訪れた民芸館も同じように、個々の解説がなく、
                      それは、”知識で物を見るのではなく、直感で見ることが何よりも肝要である”
                      ということから、あえてそうしているということでした。

                      確かに、先入観なく、見るものを”感じる”ことは大事なことですが、たとえば、
                      展示されていたモン族のライフシーン刺繍のタペストリーのような場合は、
                      モン族のこうした歴史を知っていて見るのと、基礎知識がない中で見るのとでは、
                      ”感じる”もの、”イメージ”する(できる)ものが違うと思うのです。

                      その点は、いわゆる芸術作品とは異なるものだと思うのです。
                      そこが、「美術館」と「博物館」の役割の違いなのかなぁと思ったりしました。

                      若者ふたりは、”カラフルだねー”と、さらっと、立ち止まることなく、
                      じっと眺める私の後ろを通り過ぎていきました…。

                      確かに、展示されていたライフシーン刺繍に使われている刺繍糸は、
                      中国などから安く手に入る化学染料を使ったカラフルな糸であることが多く、
                      他の展示資料に比べて、色鮮やかで、新しくて現代的な印象を与えるものです。

                      彼らにとって、この”モン族のライフシーン刺繍”に抱いた”イメージ”は、
                      どんなものだったのかなぁと思っていました。

                      織り人
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